岩石の博物館 仁淀川
四国の中西部を流れる仁淀川は、その水の美しさから奇跡の清流とも言われ、多くの人に親しまれています。
しかし、この川の奇跡の部分は、水だけではありません。その河原の石にも特徴があるのです。
仁淀川の河原には実にさまざまな石があります。愛媛県の石鎚山あたりを源流とする仁淀川は、そこで火成岩(マグマの固まった岩)を運び出し、次は久万高原辺りの変成岩(地下で化学変化を起こした石)を運び出します。高知県に入ると、今度は堆積岩が多い場所を流れます。その堆積岩の中には、五色浜で有名な色とりどりのチャートや、石灰岩が含まれています。こうして仁淀川は、越知町に入る頃には非常にさまざまな石を運んでおり、その河原もさながら岩石の博物館となっているのです。
そのような岩石を集めた展示を、今日から地質館で始めました。是非ご覧になっていただければと思います。
« わんさかわっしょい体験博 | トップページ | 展示の改修 »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント