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2022年1月

2022年1月29日 (土)

古代魚アロワナがきました

地質館の立体映像室には、水槽があります。

この水槽では、ファインディングニモで有名なカクレクマノミなどの熱帯魚だけではなく、生きている化石のカブトガニも飼育しています。

最近、古代魚として有名なアロワナが地質館にやってきました。

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アロワナの仲間は、恐竜時代の中頃、佐川町で言うと鳥ノ巣石灰岩が堆積していたジュラ紀に誕生しました。

今生きている他の魚と比較すると、かなり長い時代を生き延びてきた仲間です。

もっとも、その昔のアロワナの仲間は、今のアロワナにそれほど似ていません。

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それでは何が昔から変わらないのかというと、舌です。

アロワナは、英語ではBony tongueといい、骨のついた舌を持っています。これが太古から受け継がれてきた特徴です。

アロワナは、その骨入りの舌と口の内側を使って獲物を捉えています。地質館で乾燥エビを食べるアロワナをよくよく見ると、わかるかも知れません。

 

2022年1月18日 (火)

トンガの海底火山

南太平洋のトンガ近海で起こった大噴火。

高温のマグマが水蒸気爆発も引き起こすことで、稀に見る大規模な爆発となったようです。

日本でもこれまでにないメカニズムで津波が発生し、高知でも漁船に被害が出てしまいました。

 

火山の爆発は困ったものですが、実は私たちの足元にも海底火山の跡が残っています。

海底に噴火したマグマが固まってできた枕状溶岩は、高知県のさまざまな場所で見られますし、

四国カルストやナウマンカルストの石灰岩も、海底火山の上に発達した珊瑚礁がもとになっています。

こういった海底火山の跡を踏みしめつつ、今回の災害で被害に遭われた方々の一日も早い復興をお祈りしています。

 

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地質館中庭の枕状溶岩。マグマが海底に出てきた時に周りの海水で急冷されて枕のような形で固まったものです。

2022年1月 1日 (土)

巡るカルシウム

明けましておめでとうございます。

年が巡り、2022年は佐川地質館開館30周年にあたります。これまでに大変多くの方にご来館いただき、感謝しております。

巡るといえば、私たちの身の回りでは、時間以外にもさまざまなものが循環しています。二酸化炭素、水、お金、運勢(?)などなど…。しかし、カルシウムの循環については、あまり話題になりません。

カルシウムは、私たちの体の中では、筋肉を動かしたり、骨を作るのに使われていますが、サンゴなどの一部の海の生き物にとっては、石灰質の殻を作る材料としても使われます。彼らの遺骸の殻が地殻変動で陸上に押し上げられ、雨水に溶けて発生したのがカルスト地形です。カルスト地形から溶け出したカルシウムは、また海に帰りますが、一部は牛乳や農作物を通して私たちの体に吸収されます。私たちの体の一部になったカルシウムも、いつかは海に帰り、そこでサンゴにより殻を作るのに再利用されます。つまりカルスト地形もサンゴも私たちの体も、カルシウムの大循環の1ページなのです。

佐川は酪農が盛んな土地ですが、佐川の牛乳を飲みながら、このカルシウムの循環を舌で感じて、巡ってきた新年をスタートしてもらえればと思います。

 

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