洞窟はタイムカプセル
高知県には多くの洞窟があります。
一番有名なものは龍河洞ですが、それ以外にも観光に活用されていない小さな洞窟が点在しています。
こういった洞窟の中には、古代人の遺物が残されていることがあり、調査の対象となっています。
例えば、佐川町の不動ガ岩屋洞窟からは縄文時代の土器と石器が発見されています。
しかし、洞窟調査はそれだけではありません。
洞窟に溜まっている土砂の中には、この洞窟に迷い込んでそのまま死んでしまった動物の骨が保存されていることがあるのです。
洞窟から土砂を持ち帰り、ふるいで洗って骨を取り出します。
この月曜日まで地質館では、洞窟の土砂の中から骨を洗い出す作業が行われていました。
これらの骨は、地質館で展示されている化石ほど古くはなく、せいぜい1万年ほど前のものですが、それでもその時代に佐川にどのような生き物が住んでいたかがわかる貴重な資料なのです。