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2021年8月

2021年8月29日 (日)

佐川地質館 展示紹介シリーズ①「三葉虫」

2日続けてのYoutubeの話となりますが、佐川地質館の三葉虫展示をご紹介する動画を制作しました。

 

現在、休館中の地質館ですが、せめて動画ででも展示をお楽しみいただければと思います。

2021年8月28日 (土)

『すべらない砂甲子園』第十一話「カオスなんですよね!の巻」

Youtubeで、『すべらない砂甲子園』第十一話「カオスなんですよね!の巻」が公開されました。


今回は、ついに佐川地質館の中庭の二枚貝の砂が登場します。

佐川町の川内ヶ谷で採取されてきた、およそ2億年前の二枚貝化石の埋まっている岩を砕いた砂が、静岡県代表のガーネットサンドと対戦します。

ガーネットは、「柘榴石」とも呼ばれ、割と硬い鉱物として知られています。これを砕いたものがガーネットサンドです。

Garnetcrystalusgov

一方、川内ヶ谷の二枚貝の入っている岩は、手でも砕くことができるほど、脆いです。

脆い岩と硬い鉱物の対戦ですが、硬さと滑りにくさは別のはず‥?

対戦の結果は、Youtubeでご覧ください。

 

2021年8月21日 (土)

『すべらない砂甲子園』【大会第三日目(一回戦)】

佐川地質館でロケが行われた『すべらない砂甲子園』。
その試合の様子がYoutubeで公開されました。

https://www.youtube.com/watch?v=uGcqo0WVgbE&list=PL97pirzgh57O5cxEu-_hhkdoLs0tZx2tB&index=2

 

試合内容は以下のようになっています。

第1試合 新潟県 ヒスイ輝石岩 vs  兵庫県 砂金採集時に大量に採れる砂金混じりの砂鉄を時価したもの

第2試合 石川県 千里浜の砂 vs 埼玉県 武州・荒川線上地の砂

第3試合 岡山県 万成石 vs 徳島県 和泉層群の砂

 

次回作では、いよいよ佐川地質館の二枚貝化石の砂が登場します!

2021年8月20日 (金)

臨時休館のお知らせ

高知県内で、新型コロナウイルスの感染者数が増加しており、非常事態が宣言されました。

これに伴い、佐川地質館も、本日8月20日から来月9月3日まで、臨時休館となります。

夏休みの終わりに休館となってしまい、来館を楽しみにされていた方には申し訳ありませんが、どうか感染者数が減るのをご自宅でお待ちになってください。

2021年8月18日 (水)

親子化石教室・展示解説中止のお知らせ

8月22日、28日に予定されていました、発掘体験及び展示解説は、高知県における新型コロナの蔓延防止のため、中止となりました。29日への延期もございません。ご了承ください。

化石発掘体験は毎年、展示解説も今後は毎月行っていく予定ですので、またのご参加をお待ちしております。

 

2021年8月12日 (木)

天然の化石ガチャ、ノジュール

どの博物館でも、人気のあるお土産になっている化石ガチャ。

Img_0655

 開けてみるまで何が出てくるか分からないのが人気の秘密でしょう。

 

実は、自然にもこういう「ガチャ」があるんです。

それがこれ。「ノジュール」とも「コンクリーション」とも呼ばれています。

Img_0658

生物の炭素分と海水中のカルシウムが結合してできた炭酸カルシウムが泥の間を埋めることで、このような丸い塊となります。

生物起源の炭素が原因ということは、中を割ってみると、その生物が化石として残されていることがあります。

Img_0659 

先ほどのノジュールにはベレムナイトが入っていました。ノジュールがいわば殻となって中の化石を保護してくれているので、化石が保存されやすいのです。
しかし、ノジュールの中に入っている化石は様々。三葉虫化石が入っているもの、エビ化石が入っているもの、翼竜化石が入っているもの、クジラ化石が入っている巨大なものまであります。割ってみるまで何が出てくるか分からない、まさに天然の化石ガチャです。

佐川地質館でも、このノジュール起源の化石を展示しています。

Img_0656

 

もし皆さんの近くでこういう丸い石を見かけたら、それは中に大発見の化石が眠っているノジュールかもしれません。

 

2021年8月 4日 (水)

両生類とウロコ

記録史上最も長かった梅雨が明けて、毎日のように地質館に来ていたニホンアマガエルも徐々に見なくなりました。

両生類といえば、なぜ両生類にはウロコがないのか、不思議ではないでしょうか?

魚類→両生類→爬虫類 と進化してきて、なぜか両生類だけウロコがありません。

実は、両生類も過去はウロコを持っていましたが、呼吸を効率化するためにウロコを捨てたと言われています。

哺乳類や爬虫類みたいに、胸を膨らませて空気を吸い込むことが、両生類にはできません。

よくカエルが喉を膨らませているのを目にしますが、あれは空気を「飲み込む」ことで呼吸をしているのです。

空気を吸い込むことができない代わりに、両生類は皮膚呼吸を強化する道を選びました。

体内に十分な量の酸素を皮膚から取り込むためには、ウロコはむしろ邪魔だったので捨てていったのです。

さらに、今の両生類にはあまり大型のものがいませんが、これも小型化することで体重に対する皮膚面積を大きくしているのです。

イモリの中には、皮膚呼吸だけで十分な酸素が取り込めるようになったので、逆に肺を捨ててしまったものまでいます。

佐川ではよく見かけるカエルたちにも、こんな秘密があったのです。

 

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地質館で展示されている両生類化石

 

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