親戚の空似
長引く梅雨の雨の中、道路をわたるカタツムリを見かけました。
カタツムリを見て、アンモナイトを思い出すのは普通の古生物ファン。
カタツムリを見ても、アンモナイトを思い出さないのがアンモナイトの専門家です。
(私はアンモナイトの専門家ではないので勝手な想像ですが…)
実はカタツムリとアンモナイトは、それほど近い仲間でもないのです。
カタツムリは巻貝の仲間ですが、アンモナイトはイカやタコの仲間。どちらも軟体動物の仲間なので、全くの無関係ではないものの、親戚関係といったところでしょうか。
殻の構造も大きく違います。カタツムリの殻は中が一つの部屋になっていますが、アンモナイトではいくつもの小部屋に分かれています。この小部屋を気体で満たすことで、海中で浮き沈みをしていたと考えられています。
アンモナイトはとても多様なグループで、中には殻がカタツムリのように巻いていない「異常巻きアンモナイト」と呼ばれるものもいます。そういったアンモナイトたちの化石も、佐川地質館では展示しています。
雨の日にカタツムリを見かけても見かけなくても、是非アンモナイトを見に当館にいらしてください。
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